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やさしい福祉セミナーと落語と講談の集い」を開催!

平成27年2月18日(水)午後1時より、中央公民館 学習室1でNPO法人 かまがや地域情報の窓とNPO法人 鎌ケ谷にぎ愛広場の共催で実施した「やさしい福祉セミナーと落語と講談の集い」を、市教育員会の後援で開催しました。

前日に雪も降って、当日は朝から寒くその上雨模様、午後からは雪も降るという天気予報が出て参加が危ぶまれる中で、幸いにも約40名ほどの市民の方たちが参加されました。

やさしい福祉セミナーと寄席に参加された市民の皆さん

今回の行事は、2部構成で第1部は午後1時~2時30分の予定で、福祉セミナーと介護の現場からと題して特別養護老人ホーム職員の方からお話をしていただきました。また、10分の休憩の後、第2部として落語2席と講談1席を公演しました。

第1部の福祉セミナーでは、市の高齢者支援課職員である谷口 健氏から、市で発行する資料を使って、鎌ケ谷市の福祉制度と介護支援制度についてやさしく説明をして頂きました。

司会より講師の谷口さんを紹介 市の福祉・介護支援制度について説明 資料を見ながら説明される谷口氏

谷口氏から冒頭、鎌ケ谷市人口は現在(H26年10月1日)109,739人で、60歳から108歳までの高齢者の人口は35,116人で60歳以上の構成比は31.99%となっています。また、65歳以上の方の人口は27,653人で、高齢化率は25.20%となります。

平成26年4月1日現在で、鎌ケ谷市内の一人暮らしの高齢者の方は3,113人で、高齢者世帯数は4,539世帯となっています。

前期高齢者人口(65~74歳)は16,891人でその構成比は15.39%となっています。そして、後期高齢者人口(75~108歳)は10,762人で構成比は9.81%となっています。特に鎌ケ谷市内の最高齢者の方は108歳とご長寿です。このことから、今65歳の団塊の世代の方たちが10年後(2025年)には、75歳の後期高齢者層に仲間入りをすることとなり、その構成比は現在の9.81%→18%になると見込まれ、現在より2倍近く大幅に高齢者層が増加することとなります。千葉県内では浦安市が一番若く、昔は鎌ヶ谷市も若かったのですが、今は高齢化が進んでいます。

この様に、今後市内でも急速に高齢者の増加が見込まれる中で、いかに行政側として高齢者の方たちが介護の面を含めても、生活しやすい町づくりが出来るかが課題であると話された。

市の「あなたといっしょに介護保険」(26年度版)を使って、介護保険のしくみ、高齢化に伴い体に不自由をきたした時の介護支援を受けるための「要介護認定までの手順」、介護サービスを受けるための「ケアプランの作成」について説明された。実際に介護を受ける必要がある方の為の「介護サービス」についても、その介護サービスの内容と、市内にある各種介護サービス施設についてその特徴を説明された。

高齢者の介護に関する相談窓口として、市内には3つの地域包括支援センター(①初富地域包括支援センター(初富保険病院内) ②西部地域包括支援センター(シルバーケア鎌ケ谷内) ③南部地域包括支援センター(特別養護老人ホーム慈裕苑内))があるので、介護・福祉・健康・医療など様々な面から高齢者とその家族を支えているので、気軽に相談してほしいと話された。

資料とは別に添付の別表で、市内の施設一覧表について(8種類21施設)説明され、他の市に比較しても介護施設の数は充実している方だと話された。現在、鎌ケ谷市内で特別養護老人ホームへの入所待ち人数は、413人であると説明があった。

続いて、市の配布資料で「高齢者の福祉」より、毎日のように市の公共放送を使って、高齢者で行方不明の方を探す協力を市民に求める放送がなされているが、こうした行方不明者の位置情報を提供する「徘徊高齢者位置情報提供サービス事業」の説明や、ひとり暮らしの高齢者が病気になって、緊急通報により命を救われる「緊急通報システム事業」についても、説明された。そのほか要介護3以上の方を対象とした「紙おむつ給付事業」「「家族介護介護用品支給事業」等の説明もあった。

今までは鎌ケ谷市でも高齢者がそれ程多くなく、行政で高齢者向けの福祉や介護を主導することが出来ていた。しかし、今後は高齢化が急速に進む中、これからは元気な高齢者の方が、地域で自治会や、地域住民同士で協力して高齢者を支え合っていく活動が必要になると話された。

短い時間の中で、福祉と介護について、市民の利用頻度が高い項目について取り上げ説明をしていただいたが、その後の質疑応答でも、先日NHKの報道で都内の介護施設で、高齢者の怪我を防止する目的で、高齢者の手足をベットに拘束する事例について、鎌ケ谷市内で同様の拘束の事例が起きていないか質問があった。

幸い市内ではそのような事例は発生していないとの谷口氏の回答であった。

セミナーを聞かれる参加者の方 介護の現場を説明される小島さん より身近な問題として講演を聞く

続いて、「介護の現場から」と題して特別養護老人ホーム慈裕苑職員の小島 弘子さんより、施設利用の現状や入所待ち状況などの説明がなされた。所在地は鎌ヶ谷市道野辺214番地4で、この介護老人福祉施設の定員は136名、短期入所生活介護の定員は21名となっている。

現在この施設への入所待ち状況は450名ほど(但し、入所希望者は数か所の施設に複数申し込みをされているので、実際は1/3の150名程度と推測される)である。この施設利用については①相部屋(多床室)と②個室(従来型個室併設)であり、介護老人福祉施設の受け入れ要件は要介護1から要介護5まで、また短期入所生活介護施設の受け入れ要件は、要支援1~要支援5及び要介護1~要介護5である。

この特別養護老人ホームを利用するには、地域包括支援センターに相談をして、本人やご家族の方が要介護認定の申請をする場合や介護予防ケアプランを作ってもらって初めて、入所申し込みが出来るようになること。

小嶋さんが配布された資料の中に「わかりやすい!地域包括支援センター 利用のてびき」を用いて、 ご自身が高齢化のため体の機能に不安があったり、今の健康を維持したいなど、心配事や相談をしたい場合に、相談を受けた地域包括支援センターでは保健師や、ケアマネジャー、社会福祉士、等が連携して高齢者を支える相談に乗ってくれるので気軽に利用して欲しいとの事。

この資料の最後に掲載されている「いまの自分の状態をしるために、基本チェックリストを利用しましょう」で25項目について「はい」「いいえ」のいずれかに○をつけて、そのピンク色の回答に○が多いほど、その分野での問題が多い事を示していると説明された。

小島さんから、この施設を利用されている高齢者の方の中には、認知症の方も多く職員が介護で対応する際には、出来る限り個人の人格を尊重し、入所者の方とのコミュニケーションを十分に行い、その方の症状に応じた介護サービスを行うように努めていると話されました。

この施設に勤務する職員の方たちも比較的若く、職員に対しても介護を受ける本人の身になって、介護方法の指導や人材育成には特に力を注いでいると話された。近年は入所されている高齢者の方が、この施設で他界されるケースも出てきており、職員や家族に見守られながら穏やかにご臨終を迎える方もおられるとの事例を話された。また、最後に小島さんより、この慈裕苑では施設の見学(複数の方で見学を希望される場合、事前に申し込んで欲しいとのこと)も受け入れているので、一度見学に訪れてみて欲しいと話された。

この第1部の福祉セミナーと介護現場の実態報告については、参加された高齢者の方たちも、決して他人事ではなく将来の自分にも関わることなので、熱心に講師の説明を聞かれ、また質疑応答でも質問が相次いだ。

第1部終了後は、第2部の寄席会場に整えるため約10分ほど、休憩時間を入れてその後2時40分から第2部の「落語と講談の集い」を開催した。

冒頭に、この寄席を主催したNPO法人 鎌ケ谷にぎ愛広場の高橋理事長より挨拶が行われ、昨年度はNPO側の事情により「にぎ愛寄席」もほとんど開催できなかった事、今回の寄席開催を機にこれから活動を再開して行きたいと話された。

鎌ケ谷にぎ愛広場の高橋理事長 芸人さんで司会進行 女流落語家のMISAKOさん

続いて、「落語と講談の集い」は芸人さんを代表して、あっち亭こっちさんの司会で、寄席が始まった。第1部の堅苦しい雰囲気をほぐすためにも、軽いジョークで笑いを取って、寄席に来られた方たちの気持ちをほぐした。

女流講談師の中田 陽子さん 落語家のあっち亭こっちさん

寄席の最初は女流落語家のMISAKOさんの落語、続いて女流講談師の中田 陽子さんによる忠臣蔵を演目に、良く通る声で釈台を扇子でパンパンと叩きながら、小気味よく講談を進める。圧巻は討ち入りに参加した赤穂浪士四十七士の名前を澱みなく読み上げていく場面、ここでいつもは観客から拍手が上がる場面だが、講談師から拍手を催促される場面に。最後はあっち亭こっちさんの艶物、江戸時代の銭湯で番台に上がる大店の放蕩息子の話で、これも番台で妄想に至る放蕩息子の仕草や、話し方に参加者の皆さんから会場に笑いが溢れた。

行事を終了して、今回二つのNPO法人で共催をした福祉セミナーと寄席は、これから急速に高齢化社会に向かう市民にとって、こうした機会に市の福祉制度や介護支援制度を理解してもらい、高齢者になっても出来る限り自身が健康を維持出来る努力も必要であるが、将来自身の体が不自由になって介護の必要性を覚えたときに、市内の各種介護施設の現状や利用制度について少しでも、事前に知っておくことは本人や家族にとっても役立つのではないかと思われる。

寄席を聴いて、大いに笑っていただくことは、本人の健康にも良く、心を癒すことにもつながり、主催者側としても市民の皆様に少しはお役に立てたのではないかと思っています。

(レポート:S・K)

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