NPO独自取材

高齢者に多い前立腺肥大に伴う症状とその対処法

2019/5/30 数年前から頻尿傾向があったが、特にこの1ヶ月排尿の出が悪かったり、1時間おきの夜間頻尿と残尿感に悩まされ、排尿の勢いも弱いので、ネットで調べると前立腺肥大の症状によく似ているため、鎌ケ谷総合病院の泌尿科で診断してもらう。

担当医との問診後、その場で超音波検査を行い前立腺が普通の人の2.5倍(普通の人では20gが自分の場合は50g)程あって、排尿に障害が出ている。血液検査と尿検査で次回検査結果を知る。頻尿や排尿の通る場所を広げる薬(タムスロン塩酸OD錠(0.2mg)を処方される。処方薬を服用し始めてから、排尿の量や頻尿の回数も減少してきた。

2019/6/21 前回採血と検尿を行った結果を担当医から説明された。血液検査では異常は見られず、尿検査ではPSA値が通常4.00以下のところ18.85ng/mLと高く、前立腺癌が疑われるため、次回7月12日MRI検査を行い、前立腺癌の検査を行うとの事。

MRI検査で異常個所がわかれば前立腺部から細胞組織を数か所採取して、癌があるかどうかの検査を行う。PSA値が20近くでも癌になっている確率は50%程といわれる。

  • 前立腺

  • 前立腺の断面

国際医療福祉大学 三田病院サイトより画像引用

参考: 三田病院サイト

2019/7/12 前立腺癌検査の為MRIを検査を受ける。担当医からは検査結果はグレー判断であり、片側の前立腺に少し黒い滲みがあり、癌の可能性ありとの事。8月14日に生検で前立腺組織を採取培養の上、癌の判定をする。

2019/8/10 前立腺癌検査の為、入院。血液さらさら(バイアスピリン)にする薬を以前から服用しているため、検査前から服用をやめて病院の用意した血液さらさらに相当する点滴を生検当日まで受けた。

2019/8/14 前立腺癌の生検を行うため、手術室で全身麻酔を受け前立腺部の13ヶ所から細胞組織を検針で採取し、2週間後に前立腺癌の検査結果が出るとの事。検査入院のためのその日の退院はかなわず、翌日の退院となった。今回の入院前から、右鼠径部が痛く歩くのが少し困難を感じていたので、退院の日の午前中に腰回りのレントゲン撮影をしてもらい、整形外科の先生に診断をしていただいた。診断結果は腰椎部のレントゲン撮影では特に脊柱管狭窄症や鼠径部の軟骨が減っているような症状も見られず、しばらくは痛み止め(カロナール錠(500mg)を処方してもらい、様子を見る事となった。

2019/8/29 前立腺癌の検査結果を確認するため、泌尿器科を受診。担当医の説明では幸い前立腺癌に悪性の癌は認められず、転移もしていないとの事であり一安心をした。今後は3ヶ月に1回程度の血液検査や採尿でPSA値などの数値の変化を観察していく事となる。また、担当医の話で肥大した前立腺を小さくさせる薬もあるが当面は現状のまま、排尿をし易くする薬(タムスロン塩酸OD錠(0.2mg)の服用を続ける事となった。また、前回整形外科で診断してもらった右鼠径部の痛みも、朝ベットから起きた時はしばらく歩行に違和感を感じるが、起きてから1時間程するとその違和感も消えて、今まで服用していた痛み止めの薬もここ2~3日服用を止めても歩行が困難な痛みを感じる事は無くなった。この1ヶ月ほど右鼠径部の痛みが続いていたが、何が痛みの原因だったのか今の所不明である。

参考: 東京医科歯科大学 腎泌尿器科教室

生検結果での前立腺がんの細胞の顔つき(グリーソン・スコアで評価されることが多いです)、PSA値、患者さんの年齢や合併症の有無なども治療方針を決める際に考慮されます。

https://www.zenritsusen.jp/classification/

レポート:S.K