口腔がんセルフチェック
「口腔(こうくう)がん」をご存じですか? 口の中でも特に舌や歯茎に見られ、国内では年間約6,000人がかかり、約3,000人が亡くなっているといわれています。患者数は、がん患者全体の 1〜3%程度と多くはありませんが、あまり知られていないために重症化するまで放置されているケースが多く、亡くなる人が急増しています。
口腔がんが発生する最も大きな原因は「喫煙」です。喫煙者は非喫煙者に比べ、発生率が約7倍も高いといわれています。その 他にも、「過度の飲酒」「口の清掃不良」「虫歯の放置」「合わない入れ歯・かぶせ物による慢性的な刺激」も原因であるといわれてい ます。
重症化を防ぐために最も大切なことは、「早期発見・早期治療」です。そのために、歯磨きのついでにセルフチェックを行いましょう!
セルフチェック項目
- ●白い斑点や赤い斑点がないか
- ●治りにくい口内炎や、出血しやすい傷はないか
- ●盛り上がったできものや、固くなったところはないか
- ●顎の下や首の脇に腫れはないか
- ●食べる・のみ込むの動作がスムーズにできるか
口は、「食べる」「話す」の他にも、「呼吸をする」「のみ込む」「表 情をつくる」などさまざまな役割を担っています。口の健康は、全身の健康につながり、豊かな生活を送る上で欠かせません。毎日セルフチェックを行い、気になる症状が見られた場合は放置せずに、早めにかかりつけ歯科医や口腔外科を受診しましょう。
健康増進課