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マスクが日本で広まった理由

 新型コロナウイルスでマスク着用が世界的に広まっていますが、日本ではいつからマスクを着用するようになったのでしょうか?日本人は新型コロナウイルスが出現する前は冬場に4割を越える人が日常的にマスクを着用しているというデータがあります。外国人観光客が日本に来て何よりも驚くのがマスクをしている人が多いことだといいます。ではなぜマスク文化が日本人の間に爆発的に広がったのでしょうか。

 日本のマスクの歴史は古く、明治時代までさかのぼります。最初は工場用マスクとして粉塵を防ぐために利用が始まりましたが、1918年のスペイン風邪の大流行をきっかけとして一般的にも普及するようになりました。

 当時、国が配布したポスターには黒いマスクをした紳士と婦人が描かれていて、「恐るべし!ハヤリカゼのバイキン!」「マスクをかけぬ命知らず!」と書かれています。当時の黒いマスクは裏側には糸状の金属が取り付けられていました。この金属のフィルターを通すことで汚れた空気をきれいにする仕組みだったといいます。値段は30銭。現在の価値でいうと3000円以上する高級マスクでした。

 一方、マスク着用の習慣が一般化したのは2000年以降だと言われています。花粉症の流行に加えて2002年には新型肺炎のSARS(重症急性呼吸器症候群)が世界的に大流行。使い捨てマスクと言われるフィルター性能が高い「不織布マスク」の普及も普段での着用に拍車を掛けました。2010年度以降はマスクの生産量が右肩上がりになっています。2017年度の生産量は約41億枚。2010年度と比べると約14倍となっています。

 その背景にあるのが「伊達マスク」です。感染対策以前にも日常的にマスクを着用することが若者を中心に流行っています。伊達マスクをする理由として3番目に多かったのが「安心感があるから」。2番目に多かったのが「すっぴんでも気にしなくていい」との声でした。伊達マスクをする理由として1番多かったのは「暖かいから」でした。やはり伊達マスクをすることで顔をカバーできることへのメリットを感じている人が多いようです。

 ただ、この伊達マスクをしている人に対して一部の人から不満の声も上がっています。「会議中にマスクをしたまま話すのは失礼じゃないか」や「TPOはあると思う。風邪じゃないならマスクを外して話してほしい」などです。

 マスクは例年冬から春にかけての時季、インフルエンザや花粉症に悩む人たちにとって必需品でした。ところが今年は新型コロナウイルス感染の拡大によってマスクの需要が拡大しメーカー各社も増産に努めています。海外でも今までマスクをする習慣がないとされていた人たちもマスクを着用する世の中になりました。

(公社)船橋歯科医師会

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