ホーム >> NPOから提供する情報 >> [NPO独自取材] 介護予防講座「ちょ筋教室」

「介護老人」にならないトレーニング・学習

新年を迎えて沢山の方々が初詣に行かれたことでしょう。

「無病息災・家内安全」を願って、何がしかのお賽銭を上げられた。祈願しただけで、何もしないまま「無病息災」になれたら、これほど楽はことはありませんね。人は歳を取り、老化に向かうのは自然の摂理で、避けることは出来ません。誰も「寝たきり」介助がなければ生活できない「介護老人」にはなりたくない。そのためには祈願するだけでなく、「元気でピンピン老人」を目指して自ら努力することです。高齢者になっても「元気なうちから」「元気な現状を維持」し、さらには「元気をアップさせる」ために、自己鍛錬を課することによって、「元気でピンピン老人」になることは可能ではないでしょうか。

介護予防講座「ちょ筋教室」に参加しました

市は基本目標として「健康で生きがいのある福祉・学習都市」を目指ことを掲げています。

施策の一つに「運動機能向上」を図る講座「ちょ筋教室」という通所型介護予防事業があります。「ちょ筋教室」は<生活機能の維持・向上を図り、要介護状態等にならないよう予防するために、運動機能向上・栄養改善・ 口腔ケアなどをミックスした複合講座>です。

コラム筆者は平成27年度<第25期>の「ちょ筋教室」に昨秋、週一の頻度で通うことになりました。そこで学んだ幾つかの内容を紹介します。

★市が行う「基本チェックリスト」から抽出される

市が行う「特定高齢者把握」のための「基本チェックリスト」から該当者に抽出されたらしく9月に「講座受講」の案内が届き、面接・問診を経て受講することになりました。抽出される基準は知りません。

調べてみますと、この「ちょ筋教室」第1回が行われたのは平成23年6月「第一期」からでした。以降、年間3回計画で講座行われています。コラム筆者は「第25期」でした。1講座受講者は約12人が目安のようです。従ってこれまでに300人ほどの市民が受講していることになります。

期間は3ヵ月にわたって全12回、13回目として「フィードバック」で個々に総合評価がありました。

通所した会場は総合福祉保健センターのデイケア室でした。現在、「第26期(まなびぃプラザ)」がスタートしています。

★専門トレーナーの指導で2時間みっちり

受講者は週一回の頻度で指定された施設に通って、市の高齢者支援課職員、専門トレーナーの指導でバイタル測定、ストレッチ、筋力向上体操、腰痛予防体操や健口体操ほかを2時間みっちりやります。

1講座・2時間のプログラムは毎回、ほぼ同じですが回を重ねるごとに、よりハードさが増していきました。途中水分補給もあります。席に着くとまず血圧と脈拍測定とその日の体調チェック(睡眠・起床・食欲・発熱の有無ほか)のバイタル測定記入と提出。実技として入念なストレッチ、頭と身体の体操、筋力向上体操、尿失禁予防体操、チューブ体操、バランス体操、栄養講座、脳トレ、健口体操、腰痛予防体操、ダンベル体操、クールダウンなど行います。初回と中間、最終回に体力測定が行われました。

コラム筆者(77.8歳)の測定値は以下の通りで、評価は「もっと筋力」を付けて下さいということでした。

初 回 中 間 最 終
 血圧(収縮) 166 140 143
 血圧(拡張) 85 80 84
 脈 拍 83 76 84
 身 長 170
 体 重 60.4 60.5 60.5
 BMI(肥満指数) 21.3 21.4 21.4
初 回 中 間 最 終
 握力(右)kg  31.8 32.2 35.5
 握力(左)kg 31.9 31.2 35.5
 立ち上がり(秒/5回) 8.80 9.45 10.18
 座位ステッピング(回/15秒) 27 20 25
 開眼片足立ち(秒) 54 60 60
 ファンクショナルリーチ(cm) 29.8 37.0 40.8

★「ちょ筋教室」アフターケアもあります

スケジュールを終えて知ったことです。この教室の良い所は「終了受講生」を「ハイ、これで終わり」としないことでした。

最終回の「フィードバック」終了後、行政担当者(高齢者支援課)から提案がありました。

「今日で教室は終わりましたが今後も皆さん、出来れば定期的に集まりを開いて、懇親を兼ねたランチ会とか、ミニ見学会、街歩き、カラオケなど楽しむ機会を作りませんか。これまで終了した各期の方々もそうした機会を楽しんでいます」。いわばOB会ですね。ということで当期もそうした集まりをもっていくことになりました。

また、これからも都合がつけば、教室の開かれる日には、会場の準備、器具の搬出・後始末、体力測定補助等にきてくれれば、トレーニングの継続ができるというプレミアムもあるということです。

★トレーニング経験を日常的に継続することに意義がある。

教室修了者が今後、もし「要介護者」になってしまったら、何のための「ちょ筋教室」だったのかという、ジョークなってしまう。

そうさせないためには、教室体験を日常的に継続・実践してくれること、同期生の交流を通して活動の場を広げていくことによって、市の基本目標「健康で生きがいのある福祉・学習都市」づくり実践へのフォローアップと言えますね。大いに評価できます。

1~25期までの受講者の居住分布

この他、「さわやかプラザ軽井沢」の施設見学や器械の運動体験を行なったり、市内のスポーツクラブ施設の紹介、また、運動を個人的にも継続できるよう今後、市の健康増進課支援、公民館、コミセン等で予定されている、さまざまな体験講座や学習機会のインフォメーション資料がプレゼントされました。

コラム筆者としては、この教室に通ったことによって、新しい知り合いができたこと。行き届いた市職員のガイド、さわやかでスマートなトレーナーさん、一生懸命な歯科衛生士さんたち、分かり易い話の管理栄養士さんらに接して、知らなかった行政の「親身な仕事」に接することが出来ました。

●毎回、教室で行った実技を紹介します。

下の図を参照してください。

★身体に力をつける――筋力向上体操
①立ちしゃがみ(足と背中と尻の筋肉を 鍛える)
②膝伸ばし(太ももの前側の筋肉を鍛える)
③かかと上げ(ふくらはぎ筋肉を鍛える)
④腕立て伏せ(胸と腕の後ろの筋肉を鍛える)
⑤横向き足上げ(太ももの外側の筋肉を鍛える)
⑥スクワット(大腰筋と下半身の筋肉を鍛える)
★腰を大事にしましょう――腰痛予防体操
①腹筋(おなかの筋肉の力をつける)
②背筋(お尻と背中の筋肉をつける)
③腰の回旋(腰の部分をやわらかくする)
★転倒予防をしましょう――バランス能力 向上体操
①クロス横歩き
②後ろ歩き
③片足上げ
★尿失禁予防体操――内臓を支える筋肉の 筋トレ(図は省略)
①骨盤底筋を鍛える
椅子に浅く掛けて尿道と肛門をギュッと締めて、緩めて、ギュッと締める、これを数回繰り返す。
②お腹と足の筋肉をつける
★健口体操と歯つらつ体操
口腔や歯の健康状態が全身の健康に影響します。日頃から口腔ケアに注意して、口腔内を清潔に健康度を高めておくと、誤嚥性肺炎(高齢者の肺炎の最大原因)や口腔疾患の予防になります。
②後ろ歩き
③片足上げ

パ・タ・カ・ラ体操

加齢に伴い顔面周りの筋肉が弱って、口や舌の動きが悪くなり、食べこぼしや呑み込みが不自由になります。その予防・改善のトレーニングとして「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音することで、食べて呑み込む必要な筋肉を鍛えることが出来ます。

★管理栄養士さんによる、「健康寿命」を延ばす食生活の指導もありました。

★間違い探しや計算ドリルなど脳トレもありました。 

鎌ケ谷市地域包括支援センター(初富、西部、南部地域)では「介護予防の体操教室」など、さまざまな住民支援活動を行っています。情報を得て参加してみましょう。

レポート:Y.T

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