ホーム >> NPOから提供する情報 >> [NPO独自取材] 高齢者の孤立化を避ける地域活動について

高齢者の孤立化を避ける地域活動について

 高齢者の健康寿命も近年では著しく伸びて、2017年3月に厚生労働省が発表した日本人の平均寿命は2015年分の完全生命表の概況では、男性が80.75歳、女性が86.99歳となった。

 1990~2015年までの日本人の平均寿命の推移見ると、1990年当時の日本人の平均寿命は男性で75.92歳、女性で81.90歳で2015年と比べるとそれぞれ、男性で4.83歳、女性で5.09歳で平均寿命が延びている。

 ((注)完全生命表:5年毎に作成される。国勢調査(5年おき)の結果や、人口動態統計の確定値で算出される。)

 平成26年の厚生労働省の人口動態統計によれば、その年の出生数は100万3532人で、死亡数は127万3020人で自然増減数は△26万9488人で近年日本の人口は減少に転じている。

 国立社会保障・人口問題研究所は平成27年国勢調査の確定数が公表されたことを受けて、これを出発点とする新たな全国人口推計(日本の将来推計人口)を行い、 平成29(2017)年4月10日にその結果を公表した。平成27(2015)年までの実績値をもとにして、平成77(2065)年までの人口について推計している。

  1. ★総人口は、平成27(2015)年国勢調査による1億2709万人から平成77(2065)年には8,808万人と推計
  2. ★老年人口割合(高齢化率)は、平成27(2015)年の26.6%から平成77(2065)年には38.4%へと上昇。
  3. ★この結果を前回推計(長期参考推計の2065年時点)と比較すると、総人口は8,135万人が8,808万人、総人口が1億人を下回る時期は2048年が2053年、 老年人口割合(2065年)が40.4%から38.4%と、人口減少の速度や高齢化の進行度合いは緩和。
  4. ★老年人口(高齢者数)のピークは2042年で前回と同じ(老年人口は3,878万人から3,935万人へと増加)。

2015年 日本の人口構成《2015年の人口ピラミッド》

【データ出所】総務省 国勢調査及び国立社会保障・人口問題研究所 将来推計人口、総務省 住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数

引用:GD Freak http://jp.gdfreak.com/public/detail/jp010050000001000000/5

 このグラフは、最新の国勢調査結果に基づく2015年の人口構成です。人口の3.8人に1人が65歳以上、7.9人に1人が75歳以上で、高齢者と生産年齢人口の比率は、1対2.3となっています。つまり、2人ないし3人の青年・壮年・中年が1人の高齢者を支えていく社会です。

 出産や子育ての中心となる若い女性に着目すると、20歳~39歳の人口は約13,793,700人で、総人口に占める割合は10.9%です。5年前の同世代の女性数に比べると12.2%の減少となります。

 日本の年齢別人口比率で言えば、高齢者数が総人口の2015年統計の27%から50年先には38%へと増加を続け、それより若い世代(青年・壮年・中年)への負担が増えて行く予想です。 (注)上記の「2015年の人口ピラミッド」から「50年先には38%へ・・・」部分は、GD Freakサイトの記事より引用しました。

 高齢者人口が増えるにつけて、社会問題となっているのが現役世代への将来年金受給率の低下と高齢化による医療費や介護・福祉費用の急速な増加問題です。

 筆者も後期高齢者世代に近い年齢ですが、高齢者人口の増加に伴い病気による高額医療費の負担増加や認知症併発に伴う介護施設や医療機関の福祉・介護費や医療費の著しい増加です。これは県や市の財政を圧迫しますし、国の財政悪化につながります。(国の平成27年度一般会計予算に占める社会保障関係予算(年金、医療、介護、生活保護費、社会福祉費など)は、平成27年度の一般会計予算(96.3兆円)に対し、社会保障関係予算は(31.5兆円)と実に32.7%%にも達しています。

 日本の人口構成比の内、高齢者の割合が毎年上昇して行き、それに伴う国や地方財政に占める社会保障関係費用は増加の一途です。高齢者の現役世代が後世の人達に負担を軽減するためにも、出来る限り医療や介護でお世話にならなくても済む取り組みが求められます。

 人は誰でもいずれ歳をとりやがて社会や家族の世話にならざるを得ません。こうした中で地域で少しでも高齢者側から若い世代への負担軽減につながる行動もあり得ると思います。

 そのためには毎日が健康で活動できる身体と体力作りに加え、高齢者の方達が地元で孤立することなく、楽しく過ごせる仲間や友人作りが必要だと思います。毎日の生活でご近所やお友達、同じ趣味を共有する仲間等との交流を通じて、楽しく、張りのある日常生活を送る事が出来れば、高齢者の孤独死も避ける事が出来るのと思います。

 

 当NPO法人かまがや地域情報の窓では、平成25年度に続き平成26年度も、高齢者のための「シニアライフを楽しむ集い」のイベントを開催し、毎回参加される方も、また興味をお持ちの講座を選択して参加される方もおられ、講座を開催する会場で顔なじみの方にお会いされると話がはずんだりと、当初に我々が願っていた地元で新しい仲間づくりのお手伝いができればとの思いが少し通じた様に感じます。このイベントに参加されるのは高齢者の女性の方が多く見られますが、中にはご夫婦で参加されたり、少ないですが男性個人で参加されるケースも見られます。

 高齢者となって、趣味でも遊びでも学びでも、何か自分の興味のある事や楽しい事に進んで取り組む事が、その人にとっては生きがいとなり、特に一人で行うよりも仲間や友人と一緒になって取り組む事が楽しく活動を継続できるのではないかと思います。

 紙面でよく高齢者の孤独死の問題が取り上げられますが、大抵は高齢者の男性の方に多く見られ、女性の方の比率は少ない様です。これは女性の方が知らない人と会っても、比較的容易に話しかけ会話を続ける事で、知らない人とでも新しい人間関係を構築するのが得意なためだと思われますが、それに比べて高齢者の男性は、今までの会社や職場の狭い人間関係から、頭の切り替が遅れて行動面でも、近所の人達と新しい人間関係を気づくのが苦手なようです。しかし、男性の場合は職場での長い社会経験から、豊富な知識もお持ちなので今度はその知識を少しでも地元社会に役立つように、地域貢献に役立てられてはどうでしょうか?

 退職してから目的が見付らず毎日を図書館通いで過ごすのももったいないと思いますので、市や民間のボランティア団体に問合せ、今までの自分の経験が何か地域に役立つことが出来るのであれば、試に参加をしてみるのも良いのではないかと思います。地元へのデビューは初めてでも、少しボランティア活動を続ける事によって、地元での新しい仲間に出会え、活動の楽しさを共に分かち合えるようになるのではと思います。

投稿:またさん

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