NPO独自取材

育爺の体験談 Part5

孫が2歳の誕生日から半年を過ぎて、今月(3月中旬)第2子を娘が出産した。体重は3.7Kgで長男より生まれた時の体重は少し多いようだ。娘が出産後1週間ほどで病院を退院して実家の我が家でこれから約1ヶ月ほど娘と孫(幼児と赤ちゃん)を預かる事になる。

最初の長男が生まれた時には、新生児の赤ちゃんだけの世話に専念すれば良かったので、それほど手間がかからなかった様な気がするが、2歳半の孫と赤ちゃんを母子ともに預かるため、さすがに今回は家内に任せておくわけにはいかず、及ばずながら育爺も孫のお守りや食事を摂らせたり、お風呂の湯上りの後、タオルで身体を吹いたりボディーオイルを塗ったり、パジャマを着せたりと結構忙しい。

特に大変なのは、我が家の愛犬がいつもいる場所が、孫に占拠されて落ち着く場所が無く、仕方なく二階の育爺の部屋に移動して、昼も夜も一緒に過ごせざるを得ない状況がこの先1ヶ月程続く事になった。愛犬にとっては孫が毎日昼も夜の一緒にいるので気が休まらないのかワンワンと孫に吠え掛かる。怪我でもさせたら大変なので出来るだけ孫と愛犬を接近させないようにしているが、犬にとっては主人を取られたとでも思っているのか、今までになく傍から離れず自分を構って欲しいふるまいをする。

さて、今日は日中孫を連れて1時間ほど近くの貝殻山公園まで散歩をしてきた。公園の中の池の周りを散歩していると、公園北口の方向にある広場の親子の馬の銅像がある近くで、幼い女の子を遊ばせているお母さんが目についた。孫も最初は馬の銅像の背に乗ったりして遊んでいたが、その内飽きてきたのか砂遊びをしているお母さんと幼い女の子の所へ自分から歩いて近づいて行った。孫は娘の自宅の公園でも良く砂遊びをしているようで、女の子の所へ行ってちゃっかりと遊び道具を手に取って砂遊びを始めた。お母さんにお詫びして砂遊びに加えてもらった。

幼児の遊びをしばらく見ている間に、女の子のお母さんと自然と話す事となって、まずはお互い何歳ですかの質問から始まり、互いに同じ歳生まれであることが分かった。またこの公園近くにお住まいで7歳の長男と2歳半の女の子の母親だ。普通は同じ年頃の幼児を連れたお母さんたちが公園デビューで、子供たちとお母さん同士が親しくなれるかどうかがこれも大切な事だが、育爺も今回が孫を連れた公園での初デビューとなる。話題は自然と一昨日起きたインターネットで預かるベビーシッターで二人の子供を預けた母親の長男が殺害された悲劇と、何故相手も良く調べずに大切なわが子を預けたりしたのだろうかと言う話となって、子供を持つ親の大変さが共感できた。

そして、子育ての環境については大きな都市で育てるよりも、鎌ケ谷市の様なこじんまりした都市(約11万人弱)の方が子育てには適しているのではないかと話された。鎌ケ谷市では幼稚園、保育園、そして子供の一時預かり制度の整備や、待機児童対策に力を入れているので、その意味では子育てに適した環境と言えるのではなかろうか。 初めての経験であるが、意外と孫を連れて行くと同じ年齢のお子さんを持つお母さん達とも自然に話すことが出来たので良かった。

午前中はこのように公園での遊びを済ませて、自宅に戻り孫に昼食を食べさせた。むろん昼食の準備は家内がしてくれたのだが、孫が昼食をとるのを手伝った。昼食をとったなら少しは疲れて昼寝をしてくれるのではと思っていたが、体力が付いたのか一向に寝てくれない。しばらく孫の遊びに付き合っていたが、さすがにこちらも疲れて二階でしばらく休むことにした。当然愛犬も2階に移動である。午後3時過ぎに階下に降りると赤ちゃんの沐浴の時間で、今日は家内と娘で沐浴をさせていた。その間は再び孫の世話をする事となる。

孫は一人遊びもしてくれるが、午後4時過ぎ頃から家内は夕食の準備で忙しく、その間は孫の相手をさせられる事となった。前にも書いたように孫は電車や汽車などの乗り物を見たり、おもちゃで遊ぶのが大好きである。そこで夕食が出来るまで、孫のお絵かきの相手をさせられる事となった。画用紙にカラークレヨンで絵を描くが、なかなか思うように絵を描くことが出来ないのか、電車の絵を描いてとクレヨンを手渡す。そして下手な電車の絵を描いてやると次々と電車の絵の要求が続く、連結した絵を描けとか、線路を書いてとか、新幹線を書いてなど要求はとどまる事を知らない。こうした幼児の要求が知識を蓄える事に役立っているのだと思う。自分が3歳ごろの事を昔し母親から聞いた事があるが、5歳ころまでよく喋ることが出来なかったそうだ。それに比べて今の幼児たちは色んな知識を吸収するのに便利なテレビやタブレットなど機器が揃っていて、幼い頃からたくさんの情報に触れることが出来て、その分子どもたちの知識吸収力が増えているのだと思う。

しかし、世間では子育てに悩んで子供を虐待したり、子供を死なせてしまう等、育ての中の親がどうしてこんな事が出来るのかと思う事が日常生活で目につく。昔の様に子供を両親や祖父母、近所の人が自然に子どもの面倒を見る環境が無くなり、共稼ぎが当たり前の世の中、若い両親だけで子育てをしなければならない環境下で、民間や公共の子育てに必要な保育園や幼稚園の受け入れ環境が、自分の住んでいる市町の民間や公共での育児支援体制が不足しているところも多くみられる。少子高齢化の急速に進むこの時代、政府や地方自治体がこうした子育て環境の充実を最優先課題で取り組み実行しなければ、少子化の問題は解決しないのではないか。子育てに積極的に取り組んでいる自治体として横浜市が取り上げられる。女性市長がこうした問題に対して積極的に市民の子育て支援を行う新しい制度を他市に先行して導入し、幼い子供を持つ市民から良い評価を受けている。

投稿: マメパパ