NPO独自取材

尿道結石の記録

「七転八倒するほどの激しい痛み」「脂汗が出てくるほどの痛み」など、“激痛”に襲われることで知られている「尿路結石」。一昔前では、20~40代の男性の病気とされてきたものだが、最近では高齢者や女性の患者も増加していて、国民の10人に1人が発症するといわれている。

結石ができる場所。▼腎臟結石。尿をつくる腎臓で、結石もつくられる。 自覚症状は少ないが、腎臓に留まったまま大きくなり、直径が5cmほどになる場合も。▼尿管結石。口径4~7ミリほどの尿管に、腎臓でできた結石が落ちてきたもので、激痛のほか、嘔吐や冷や汗などの症状が見られる。▼膀胱結石。尿管から落ちてきたもののほかに、膀胱でつくられる場合(感染結石)もある。高齢者で泌尿器系の病気があると発症しやすい。▼尿道結石。膀胱から落ちてきた結石。 多くは尿と一緒に排泄されるが、中には尿道に留まり、排尿痛を引き起こしたり、尿を出にくくすることもある。

筆者も、50代でまだ会社勤めをしている頃に、左わき腹に激痛が起きて、その痛みに耐えられず救急車を呼んで東邦鎌ヶ谷病院で応急処置をしてもらった。その時は痛みも治まったので入院せず帰宅した。しかし、翌日の午後5時頃に再発し再度東邦鎌ヶ谷病院に入院した。痛み止めの点滴とレントゲン、CTスキャンで精密検査を実施してもらった結果、尿道に結石は見つからず、尿道3か所に細くなっている箇所が見つかり、また一部尿道に腫れが見られた。

後日、担当医の女医の先生からレントゲンの写真で結石位置の説明があり、病名が左尿道結石と診断された。

その後、通院をする事となったが、レントゲンと超音波診断の結果、結石が3か所見られ腎臓に大きな結石と尿道途中に1か所、膀胱に1か所が見つかった。腎臓以外の結石は自然排泄待ちで腎臓の結石は大きい為、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)による衝撃波で結石を粉砕する事になる。

腎臓結石の粉砕は、新大久保に近い社会保険中央病院に通院し、衝撃波の治療を行い3~6ケ月おきに定期検査で造影検査を受けた。衝撃波治療の後も腎臓にはまだ少し結石(4mm程)が残った。3ヶ月後の翌年には、また背中の痛みがあり残尿感や尿道の閉塞感もあった。 定期検査で、その後残りの結石も自然排出された。それから3ヶ月後の定期検査では左結石は無くなり、新たに右側の腎臓に新しい砂状結石が見つかる。

担当医から水分は多めにとる事、特に夏場は水分を多めに摂る様に指示された。今後は1年毎の定期検査を継続する事となった。

現在では、結石による痛みの再発は無く落ち着いている。

尿路結石の説明参考サイト

医療法人社団昇陽会 阿佐ヶ谷すずき診療所

レポート:S.K