健康だより
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は30代から50代くらいの働き盛りの方に多く見られます。というのも、加齢や生活習慣病などにより体型の変化が生じたり、のどや首周りの筋力が低下するためです。特に脂肪がたくさんついている方は気道が狭くなっている可能性があるため要注意です。
睡眠時無呼吸症候群は男性のほうが発症しやすいと言われていますが、女性の場合は閉経後に注意が必要です。閉経によりホルモンバランスに変化が起き、上気道の筋肉の活動が高められてしまうため、閉経前の方と比較して、閉経後の方の発症率が約3倍になるという報告もされています。
睡眠時無呼吸症候群になると、日中ずっと眠気に襲われ、ボーっとして集中力に欠けてしまいます。寝不足かな?と軽く考えるかもしれませんが、単なる寝不足だけでは済まされない事態に陥ってしまうことがあります。勉強や仕事に集中できず、成果を上げることが難しくなることが考えられますが、それ以上に危険なのが、居眠り運転です。眠気に襲われたまま運転すると、ヒヤッとする場面に遭遇するだけでなく、時に大惨事を引き起こしかねません。事故が起きてからでは遅いのです。少しでも気になる症状がある場合、早めに歯科医院やいびき外来、循環器内科などの医療機関を受診するようにして下さい。
(公社)船橋歯科医師会