健康だより
冬型栄養失調を知っていますか?
皆さんは「冬型栄養失調」という言葉を耳にしたことがありますか?冬の乾燥肌、口内炎、冬バテなどは、もしかすると冬型栄養失調が原因かもしれません。
一般的に夏の方が栄養不足に…というイメージがあるかもしれませんが、冬も栄養失調のリスクが高いのです。冬は体温を維持するために多くのエネルギーを必要とします。この消費量は夏と比較した場合、10%増しとも言われており、普段通りの食事をしていても、栄養不足状態に陥ってしまう恐れがあるのです。
冬は空気が乾燥しているため、肌の水分が奪われやすく、特にコラーゲンが不足すると肌が乾燥しがちになります。コラーゲンのサポートにはビタミンCが不可欠。肌がすごく乾燥しているという人は、ビタミンCが不足しているのかもしれません。
ビタミンC、ビタミンB群、マグネシウム、銅、鉄などの栄養素は、神経伝達物質の合成にも関わっています。これらが不足することでメンタル面にも不調をきたすかもしれません。特に日照時間の短い冬は抑うつ傾向になりやすいと言われているので、精神を安定させるためにも十分な栄養が必要となります。
もしダイエットの為にカロリー制限をしているというのであれば、特に注意が必要です。
さらに冬はイベントごとが多いので糖質やアルコールを摂りがちですがこれもビタミンB群の不足につながるので気をつけましょう。
鎌ケ谷市医師会